こけら落とし公演とは？あの劇場の「こけら落とし公演」は何だった？

こけら落とし公演とは

観劇が趣味だと「○○劇場のこけら落とし公演は～」という言葉を時々耳にする事があるかと思います。

柿落し（こけらおとし）とは、新築、または改築した劇場で、一番初めにお披露目する興行のことを指します。

例えば、2017年に劇団四季の四季劇場［春］・［秋］が再開発のため一時閉館となり取り壊されました。再開予定は2020年で、新しい劇場となり再出発をします。この最初の公演がこけら落とし公演となります。

2020年7月修正追記
四季劇場［春］こけら落とし作品「アナと雪の女王」、2020年9月10日がオープニング
四季劇場［秋］こけら落とし作品「劇団四季 The Bridge ～歌の架け橋～」、2020年7月14日

→感染症拡大によりこけら落とし公演の延期及び変更が生じています。

詳細：劇団四季、今後の公演計画について

こけら落としの意味

言葉の由来

こけら落としの由来は、「こけら」という木材を削った際に出る木屑のことから来ています。

建築においては、「こけら葺き（こけらぶき）」という屋根をおおう際に利用される天然木の板を指します。

昔は劇場に瓦を使うことが許されず、新築や改築工事の最後にこけら葺き（こけらぶき）の屋根に残った木屑（こけら）を払い落して綺麗にすれば劇場が完成することから、完成後の初公演を「こけら落とし」と言うようになりました。

なお、安土桃山時代の歌舞伎の創始者である出雲の阿国（いずもの おくに）がはじめた歌舞伎の言葉で「書き通す」という意味を指すという一説もあります。

こけら落としを漢字で書くと？「柿」との違い

果物の「かき（柿）」の字に似ていて、近年は「柿」という漢字が使われますが、正確には旁（つくり）の部分が異なります。

こけらの旁（つくり）→縦棒が一本で貫かれている
かきの旁（つくり）→鍋蓋に「巾」

こけら落としの類義語は？

オープニング 、初興行

こけら落としを英語で言うと？

the opening of a new theater

各劇場のこけら落とし公演一覧

ミュージカル公演も行われている劇場のこけら落とし公演です。

劇団四季劇場のこけら落とし公演

※博多のキャナルシティ劇場は劇団四季の専用劇場としてオープンしましたが、2010年に専用契約解除。