2020年初観劇は、日比谷のシアタークリエ上演『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』。
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折口佳代(お佳代) :咲妃みゆ
三浦悠介(ユーアン):井上芳雄
1/15ソワレ Wキャスト福井晶一
1/23ソワレ Wキャスト吉野圭吾
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どういう作品かよく知らず、ただ、福井晶一さん、濱田めぐみさん、戸井勝海さんといったミュージカル俳優さんたちの中に、この作品に強い想い入れがある方々いることを知りチケットを取ったのでした。
福井晶一さんは甲子園を目指していた高校生時代、地区予選で負けてやる気を失っていた時、お姉さんが録画していた『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』を観て、ミュージカル俳優になることを目指すようになったんですよね。ヒロインのお佳代を演じた土井裕子さんといつか共演したいと願っていたそうです。
戸井勝海さんは、ミュージカルなんて大嫌いだったのにやはり家でこの作品をみて号泣。ミュージカル俳優を志し、レミゼのオーディションを受けることになります。
濱田めぐみさんは劇団四季に入る前、シャボン玉~でお佳代を演じた土井裕子さんに憧れ、音楽座に在籍していたとのこと。
吉野圭吾さんも、この作品のファンで音楽座のオーディションを受け、ミュージカルでデビュー作がシャボン玉。お佳代を演じた土井裕子さんと結婚したかったみたい(笑)。
後から知ったのですが、今回の上演は、主演の一人三浦悠介を演じる井上芳雄さんの強い要望もあったみたいですね。
自分でもあきれるくらい泣いてしまいました....
1回めみた時は、自分の身近な人を大切にしよう
2回めみた時は、魂は巡り巡って現在の自分だけのものじゃなく、やがては何処かのだれかにバトンタッチしていくものなのかもしれない。だからこそ今の自分も大切にしよう
と思えました。
本当に素敵な作品でした。
出演者さんたちも素晴らしかったし、とくにヒロインお佳代役の咲妃みゆ(さきひ みゆ)さんが演技も歌も良くて、
30年前の『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』を令和の今の時代、演じるにあたって、まるでお佳代が咲妃みゆさんを選んだのではないかとも思えました。
1回め観た後、何度も繰り返し聞いたサントラ↓
2016年9月24日にリリースされた音楽座による楽曲配信
『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』のあらすじ(ネタバレなし/ネタバレあり)
ネタバレなしのあらすじ
悠介はシャイで少し頼りない青年。周りの人々からいつも心配されながらも、作曲家として身を立てるという夢を志して懸命に努力していた。
ある日、悠介はスリを生業としている少女・佳代と遊園地の迷路で出会う。
身寄りが無くひねくれて生きてきた佳代だったが、「いつの日か夢は叶う」と告げる悠介の姿は、佳代に忘れていた素直な気持ちを思い出させてくれるのだった。
悠介は作曲家として認められ始め、佳代も小さな幸せを大切に過ごしていた。だが、佳代には本人も知らない秘密があった。それは悠介と佳代、そして周りの運命をも大きく動かしていき―。
ネタバレ含むあらすじ
『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』のネタバレ含むあらすじです。
初見の人は飛ばした方がいいかも。あと記憶力が悪いので、もしかしたら細かい部分で違う箇所があるかも。すみません🙇♀️
ヒロインの折口佳代(お佳代)は孤児。幼い時に親に捨てられ義理の両親に育てられた。しかしヤクザ者の義理の父に虐待され、13歳で命を落とす。
その時宇宙で、ラス星人をのせた宇宙船が衝突事故を起こす。事故の衝撃で、ラス星人のオリーが昏睡状態に。
仲間のラス星人は、オリーの体が回復するまで「オリーの生命体」を収納しておく体を探す。ちょうど地球で命を失った佳代が都合がよく、佳代の体にオリーの生命体を移す。
死んだと思った佳代だが、オリーの生命体が吹き込まれたことで再び生き返る。佳代自身は自分が生き返った理由を知らない。
義理の親から逃げた佳代は、スリをしながら1人生きていく。
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作曲家志望の不器用で引っ込み思案な三浦悠介は、バイト先の喫茶店のママの紹介で、商社に勤める里美と遊園地でデート。しかし海外経験もある華やかな里美と内気な悠介とでは、かみ合わない。
2人は遊園地の迷路へ行き、迷路の中で佳代が悠介の財布を盗む。それが佳代と悠介の出会いだった。
佳代のいたずらで里美を怒らせてしまう悠介。
佳代に持ち金全て奪われ、トボトボ徒歩で喫茶店に帰る。
そこへ喫茶店のバイト募集の案内をみて佳代がやってくる。再会する2人。
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ある日、音楽の恩師の推薦で悠介は作曲家としてのデビューが決まる。ようやく夢が叶うと大喜びの悠介。
夜の公園で一人浮かれている所を、バイト帰りの佳代にみつかる。
「君の夢は何?」と聞く悠介に、「そんなこと考えたこともなかった」と答える佳代。
しばらく考えたのち、「夫がいて出来の悪い息子がいて・・・」と、「普通の夢」を語る佳代。
「なんだ、そんなこと?」という悠介に怒る佳代。
恵まれない生き方をしてきた佳代にとってそれは、簡単に叶うと思えるものではなかった。
傷つく佳代をみてひたすら謝る悠介。
たとえば流れ星 見つからなくても
いつの日か夢は叶う 輝く心あれば
あきらめることなど 誰にでもできる
辛くても捨てないで 微笑みを忘れずに
ー♪ドリーム
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オリーの生命体を収納している佳代を見守っていたラス星人は、佳代の変化に気づく。
生きる希望を持たず笑顔を見せなかった佳代が近頃変わってきたと。
オリーのために佳代を宇宙船に連れてきて、生命体を移動させた方が良い。
地球人の寿命はせいぜい100年。ラス星人はその1000倍生きる。地球人の生命なんて植物と同じ。早く佳代を連れてこよう。
特にオリーの恋人のミラは早くオリーをよみがえらせたい。
ラス星人のテムキ、ピア、ミラは地球へ向かい、喫茶店ケンタウルスにやってくる。
地球人に怪しまれないように、人間の言葉をしゃべれる薬を飲み、テムキは翻訳機を腕に身に着けていた。
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喫茶店ケンタウルスにやってきたテムキ、ピア、ミラ。
バイト中の佳代にコーヒーをオーダー。「ブレンド?」と尋ねられ、テムキが翻訳機にかける。「ブレンド=友達(フレンド)」という言葉を知る3名のラス星人。
私たちはあなたのブレンド
こう答えるラス星人に???の佳代。
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そこへやってきたのが、ケンタウルスの土地を買収しようとするヤクザものたち。親玉は佳代の義父だった。
ケンタウルスを荒し佳代に詰め寄る義父の前に、悠介が立ちはだかる。義父に突き飛ばされても恐怖を押し殺し「佳代を愛している」と立ち向かう。悠介の気迫に押されて義父たちは店を立ち去る。
人から愛されてこなかった佳代が知った、悠介の大きく深い愛ーー
この様子をみていたラス星人のミラの目から、光るものが落ちてくる。「これは何?」とミラ。初めて流す自分の涙に驚く。
仲間のオリーのために佳代を連れて帰る予定だったラス星人だが、「人間も我々と一緒。佳代を見守りたい」と、佳代の寿命がつきるまで見守ることを決める。
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佳代と悠介は新居へ引っ越す。挙式を来月に控え幸せの絶頂だった。
引越し早々、海外から手紙がきた。悠介の作品がコンクールの選考に残りニューヨークで上演されるというものだ。
悠介をニューヨークに行かせたい
しかしお金がない
葛藤したのち佳代は「これで最後」と自分に言い聞かせ、スリをしようとする。そこへ現れたラス星人3人。隣に引っ越してきたという。
スリをするのはダメと佳代を諭し、お金をおいて去っていく。
謎のお金を手にした佳代だが、これで無事に悠介はニューヨークへ旅立てた。
コンクール当日、衛星中継があり自宅で緊張しながら演奏を待つ佳代。
しつこくノックされるドアを開けると、そこには義父が立っていた。
悠介にスリをやっていた過去をばらされたくなければ、100万円用意しろと。さらに体も要求してくる義父。
佳代は、思い余って義父を包丁で刺し殺してしまう。
ラス星人たちが現れ、2人の間に割って入るが、ラス星人の一人、ミラも命を落としてしまう。
佳代を連れて撤収しようとするラス星人。しかし佳代はその場から動かず、やむをえずラス星人だけで逃げる。
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コンクールでは悠介が優勝。
しかし、帰りの飛行機で佳代の話を聞き、悠介は優勝を辞退。佳代はすでに牢屋の中だった。
恩師や喫茶店の人々は悠介に「早く忘れて次の作曲を」というが
悠介は、佳代と予定通り結婚することを決意
佳代と獄中結婚するために佳代のところへ向かう
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捕らえられ牢屋にいた佳代は、警察所長に呼び出され、悠介の気持ちを聞く。
こんな自分に結婚しようといってくれる悠介。その気持ちに応えてよいか迷うが、答えは「イエス」。悠介と幸せになると心に決め、悠介の到着を待つ。
再び呼びにきた看守に連れられ、所長のもとへ向かう佳代。悠介が到着したのか。しかしそこで聞いたのは、悠介がこちらに向かうために乗っていた飛行機が墜落したという事だった。
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そのころ、ラス星人の宇宙船に眠る悠介の姿があった。飛行機の墜落事故で亡くなったはずの悠介だったが、ラス星人によって助けられていた。
地球と宇宙船の時間の流れは違い、宇宙船では数日の出来事でも地球ではすでに6年経過していた。
佳代の様子が気になる悠介に、生きる希望を失った佳代の様子をみせるラス星人。
ラス星人のテレパシーと悠介の気持ちが通じたのか、希望をすっかり無くしていた佳代は悠介が生きていると感じるようになる。
2人を大切に思うラス星人は悠介を地球に連れ戻すことに。
地球に着くころ、地球時間で事故からすでに10年経過していた。
出所した佳代がやってきたのは悠介と出会った遊園地の迷路。悠介もそこへ入り、二人は10年の時を経て再び出会う。
佳代は老けた自分に対し、悠介が全く年をとっていないことに驚く。
ラス星人があらわれ、10年の差が出ることを忘れていたと。
2人の10年を埋めるために、佳代を宇宙船に連れていく。
佳代が1週間宇宙旅行をしている間に、悠介は地球で10年の時を過ごす。
それで2人の時の差は埋まるはず。
「待てますね」とピアの問いかけに力強く頷く悠介。
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佳代が再び悠介の前に姿を現す。その後は、佳代が夢にみていた幸せな日常が送られる。
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子供を育て幸せな家庭を築き、2人は一緒に亡くなる。息子の話によると最期まで仲の良い夫婦だった。
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宇宙船では、ずっと眠っていたオリーとミラが目を覚ます。時を経て再び2人は抱き合う
『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』の感想
宇宙の話が出てくるけど、中心になっているのはわりとベタな話で、薄幸の少女が幸せをつかむ瞬間、過去の影や不幸な事故でそれが崩れ、しかし最後には愛する男性と結ばれるというストーリー。
日本の昔のドラマや韓流ドラマでもみられるようなストーリーで、1クールドラマを2時間40分の舞台で濃密に見せるような感じ。
ただ、佳代がしゃべる言葉を大阪便にし、コミカルさを出すことで、必要以上のお涙頂戴ストーリーにはなってはいません。お佳代の言葉を大阪弁にしたのは、最高のアイディアな気がする。
コミカルといえば宇宙人の存在もお腹を抱えて笑っちゃうほどで、涙と笑いのバランスが絶妙な作品。
1988年の話だから昭和の最後(平成は1989年)、バブル時代の話です。
肩パッド入りの服やスーツ、商社務めの里美さんの段を入れたサイドをブローして作る髪型など、細かな昭和の演出がちりばめられています。
かといって極端に古臭く感じないのは、演出のせいか、昭和なんだけれどギリギリのおしゃれ感のある舞台にも感じました。
ユーアンのためならスリしてまでもNYに行かせたい
ユーアンのために欲しがっていた名刺をプレゼント
常にユーアンに感謝の気持ちを持ち続ける
ひねくれて生きてきた佳代だけど、心の底には素直で優しさにあふれている。本来の佳代を引き出したのは、ユーアンの愛。
またユーアンも、不器用で頼りない男性なのに、ヤクザ者の義父に立ち向かう強い姿をみせたのは、佳代への愛の深さから。
完璧でない2人がお互いの愛で変わっていく姿に思わず共感してしまう。
物語のもう一つの話、
ラス星人のオリーの生命体がお佳代に移され、その佳代を大切に見守ったラス星人の存在。
お佳代が寿命を全うした後、再びオリーは息を吹き返し、恋人のミラと一緒に目覚めて物語は終わる。
ミラが目を覚ました経緯はよくわからないのだけど(ユーアンの生命が移った?)、それはさておき、
仮に生命体=魂と考え、この宇宙で人や宇宙人が何度も魂をつないでいく存在と考えたら、素敵な気がします。
魂は巡り巡って自分だけのものじゃないのかもしれない。誰かからバトンタッチされたもので、今の私が役目を終えた時、また宇宙のどこかの誰かに渡していくものなのかも。だからこそ今の自分を大切にしようと思える。
もしかしたら原作の「アルファ・ケンタウリからの客」を読めば、違う解釈になるのかもしれないけど、自分的にはこの考えが気に入っていたりします。
というか、原作読まないと!
今回の公演は興行元が東宝ですが、もともとは音楽座が制作したオリジナル・ミュージカルです。
音楽座の舞台をみたことはないけど、『リトルプリンス』、『マドモアゼル・モーツァルト』、『アイ・ラブ・坊っちゃん』など音楽座が作った作品タイトルを耳にした事はありました。
シャボン玉~は音楽座のミュージカルということで、今回の舞台では音楽座出身の俳優さんたちが多く出演され、彼らへのリスペクトを感じました。
音楽座で初演『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』のお佳代を演じた土井裕子さんが、今回はラス星人のピアに。
土井さんの透明感のあるソプラノはお佳代の歌にぴったりだったでしょうね。ピアでもその美声を聞かせてくれましたが、カーテンコールで出演者さん全員で「ドリーム」を歌い、そこでの土井さんのソロも聞けたのは嬉しいサプライズでした。
音楽座で活躍した畠中洋さんも、今回ラス星人のテムキとして出演。ツヤツヤのショートボブ姿で出てくる姿に何度も笑いました。
音楽座出身で今回の舞台に出ているのは、濱田めぐみさん、吉野圭吾さん(福井晶一さんとのWキャスト)、照井裕隆さん、藤咲みどりさん。
他の舞台では主役を張っている方々が、多く歌わない役なのに出演されていて、音楽座出身の方はもちろん、この作品が好きでたまらない福井晶一さんなど、シャボン玉を心から愛する人たちが集まった、素敵なカンパニーであることがヒシヒシと感じられました。
こんな豪華な舞台はもしかしたら二度とないかもしれないですね。
素晴らしいシーンが多い作品でで、心に深く突き刺さるのが、ヒロインお佳代でした。
初演の土井裕子さん演じるお佳代をみて福井晶一さんがミュージカルの道に進むことを決意したように、観る人に鮮烈な印象を残す役です。
暗い過去がありながらも健気。運命に翻弄されながら生きていく、自分が文字にすると陳腐ですがw
今回のお佳代を演じた咲妃みゆさんがとにかく素晴らしい。。
個人的にはラブ・ネバー・ダイで初めて舞台を拝見し、歌も踊りもとても上手な方だな、とは思っていたので不安なく今回のお佳代もみることができたのですが、全身全霊、佳代の魂の底から演じる姿に涙が止まらない...
宝塚時代の咲妃みゆさんを存じ上げないのですが、娘さん役なので、所作とか本当はとても美しいと思うんですよね。
でも、育ちが悪いお佳代が足を広げベンチにだらしなく座る姿とか本当に自然で。
佳代の可愛さや純粋さがはじける場面では、嫌味っぽさが一切なく、ただひたすら可愛いくて、佳代を演じるというより佳代そのものに見えました。
もう一人の主人公、三浦悠介(ユーアン)を演じたのは井上芳雄さん。
トートのような堂々とした姿も良いけど、情けないダメな役もよく似合う。すごく自然でした。
猫背で演じているのに、よくまぁあれだけ歌えるなと驚きました。
ユーアンのダメな部分が、佳代との関係をよりリアルにしているようにも思えます。作り物すぎないというか。
佳代含め、井上さんのユーアンは、この作品が歴史で語られる格好いい人のストリーではなく、弱い人間が一生懸命に生きている人にスポットが当たっていることがよくわかる人物像でした。
喫茶店ケンタウルスのマスター、福井晶一さん吉野圭吾さん(Wキャスト)、そしてママの濱田めぐみさん。
3人とも歌って踊るミュージカル大スターですが、この役で出演したってことは、本当にこの作品に出たかったんだなぁ。
3人とも幸せそう。
マスターが軽く踊るシーンで、吉野圭吾さんの軸のぶれなさやキレが際立っていて、ダンスの上手さが隠し切れていなかったですw
あと、濱田めぐみさんの「ウメ」は抱腹絶倒。はじめ誰かと思いましたが、土井裕子さんと畠中洋さんとの3人で演じる田舎のおばあちゃんに、笑い死にました。
ラス星人のゼス、またはユーアンの恩師役で登場する上原理生さんはさすがの美声。
ラス星人のミラ役の内藤大希さんは、ラス星人3人組で唯一音楽座出身ではない若手ですが、違和感なく堂々と演じられ歌も良かったです。
そして里美役の仙名彩世さん。
バイリンガル設定?だったが、英語を言う時、いちいち巻き舌で面白かった。この作品の「昭和感」をとりわけ素敵に演じてくれる役柄で、ショーのシーンも見事でした。
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『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』、チケットとるのが大変だったようで、そんな中、2回分チケットをとれたのは本当にラッキーでした。
1回め観終わった時は、もう一度観劇できることに心から感謝していました・・・
再演も望むし、できれば映像でもみたい。いつか出してくれるかな。
公演情報
上演時間
2時間55分(休憩含む)
出演キャスト
折口佳代(お佳代) :咲妃みゆ
三浦悠介(ユーアン):井上芳雄
テムキ/フジ:畠中 洋
マスター(Wキャスト):福井晶一/吉野圭吾
春江/ウメ(Wキャスト):濱田めぐみ/月影瞳
早瀬/ゼス:上原理生
里見/レポーター:仙名彩世
ミラ:内藤大希
和子:北川理恵
寺尾/新聞屋:大月さゆ
田中/青年:川口大地
中田/引越し屋:横田剛基
オリー/看守:松田未莉亜
刑事/記者:早川一矢
警官/郵便配達員:松野乃知
お静/所長:相川 忍
小野源兵衛:井上一馬
清水:藤咲みどり
久保:照井裕隆
ピア/キク:土居裕子
スタッフ
原作:筒井広志「アルファ・ケンタウリからの客」
脚本:脚本/横山由和・ワームホールプロジェクト
音楽:音楽/筒井広志・八幡茂
演出:小林 香