3回目のフランケンシュタイン。
中川晃教x加藤和樹ペアの日でした。
今日はミュージカル全体の感想を。
最初にフランケンシュタインを観劇した時、オーケストラのボリュームと俳優さんたちの歌唱力に圧倒されて、非常に迫力のあるミュージカルという印象でした。
でも2回、3回と続けてみていると、だんだん音がうるさく感じるように。
特に1幕はどのシーンも見どころだらけで、フルオーケストラな上、思いのたけをぶつける歌が多いから、おなか一杯状態。
ある意味とても贅沢なミュージカルですが、個人的にはもうちょっと一息つける緩急が欲しいと思いました。
絶対名曲ぞろいのはずなのに、どれも強調されているせいか、コレという曲が今の時点で思い出せないくらいです。。。
ただ韓国発のミュージカルなので、もしかしたら韓国ではこのくらいグワーっとくる激しさ方が良いのかもしませんね。
アンリが死刑になるシーンや、怪物になってしまったシーン、怪物が孤独を悲しむシーン、ビクターが絶望を歌うシーンでは、悲しみが深く観劇中はあちこちですすりなきしている人がいました。私も時々うるっと。
怪物となったアンリに周りの人々は容赦ないし、宿主を裏切るカトリーヌにはえぐい罰が与えられるし、怪物は復讐の手をゆるめないし、かなりのえぐさもあり、最後は少し後味の悪さも感じました。
・・・が、
こういうものをふっとばしてしまうのが、フランケンシュタイン、アンリ(怪物)を始めとした役者のみなさんで、1幕はお腹いっぱい状態で途中まで見ているのに、1幕最後の怪物誕生の場面は、毎回息をするのを忘れるほど、引き込まれました。
今日はこのシーンでアッキー、ショーストップが起きそうな状態!
あと、うぁわーーーーっという曲が多いなか、濱田めぐみさんの包み込むような歌声がやすらぎを与え本当に素敵でいた。濱田めぐみさん、いつ見ても安定してお上手で大好き。
アッキーと加藤和樹さんペアのフランケンシュタイン、1回目見たときよりもさらに深くなっている気がするし、特に怪物の孤独を歌う悲しみのところでは、涙が出たし、再演があったらやっぱりチケットをとるんだろうなぁと思います。