髑髏城の風がすごく楽しくて、またIHIステージアラウンドにやってきた。
今回もすごく良かったー!
髑髏城シリーズは、内容も面白いし見ごたえあるし、海外公演もできそう。殺陣シーンなんて、外国人にすごくうけそうだ。
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髑髏城の七人Season上弦の月キャスト
捨之介:福士蒼汰
天魔王:早乙女太一
無界屋蘭兵衛:三浦翔平
兵庫:須賀健太
霧丸:平間壮一
極楽太夫:高田聖子
贋鉄斎:市川しんぺー
髑髏城の七人風との違い【ネタバレあり】
私が、このシリーズで「風」しか行ったことがないので、風との比較のみ。
若くてキレッキレ
別にシーズン風のキレが悪いわけではないけれど、さすがに若いキャストさんが多いだけあって、動きがキレキレ。
アクロバティックで前回以上に迫力があった。
全力で絶えず動けるの...若さゆえだなー。
捨之介・天魔王が別の役者でわかりやすかった
シーズン「風」では、捨之介と天魔王を松ケンさんが一人二役を演じていた。
シーズンを通してみている人や、何年も前からこの作品を見ている人には、意味のある一人二役だったのかもしれないが、正直、前回は天魔王のキャラクターの記憶がほとんどなかった。
松ケンの、演じ分けは観ていて楽しめたのだけれど。
それが今回は、冒頭から天魔王が登場し、前回と比較にならないくらい舞台に出ていたので、天魔王のやり場のない悲しみや怒りが感じられ、この話の主役は天魔王と無界屋蘭兵衛なのでは?と思ったくらいだった。
個人的には、今回の方がわかりやすくて良かった。
若い兵庫と年上極楽太夫の組み合わせがすごく良かった
シーズン「風」では(他の「花」や「鳥」も)、兵庫役は美しい極楽太夫に入れ込むおじさん(失礼)で、おじさん&美女の組み合わせだからこそ、最後に一緒に生きていくというシーンに納得感があった。
だから、今回配役を聞いた時、正直、無理があるのでは!?と思った。
だって、兵庫役の須賀健太くんは現在23歳。3丁目の夕日の少年役のイメージが強くて、まだ子供でしょー、、とおばさんは思うわけ。
そして、極楽太夫の高田聖子さんは50歳。
いやー、息子だよね?
と思ったのだけれど、この二人がめちゃくちゃ良かった!
須賀健太くんが、一本気で年上極楽太夫に夢中、という設定に全く違和感がなかった。
仲間からすごく慕われているリーダー格で、この人の判断なら間違いないな、という絶対感があるというか。
そして、高田聖子さんの、きっぷのいい太夫ぶり。年下の兵庫を軽くいなし、相手にしていないんだけれど、真心で接しているから、最後一緒になるのが、本当に自然で。
演技うまいなーと思ったら、高田聖子さんは、劇団☆新感線所属だった。てっきりテレビ俳優さんだとばかり思っていた。
熊木衆の沙霧(女)→霧丸(男)に
花、鳥、風で女性が演じていた、築城技術を持つ熊木衆の沙霧役が男性の霧丸になった。
平間さんの霧丸はとても良かったのだけれど、男性役にした事で、「風」の時の、捨之介と沙霧とのやりとりが減り、捨之介の存在感が薄くなってしまったような気がする。
これ以外、小ネタがいろいろ変っていて、これがすごく面白かった。ネタ考える人大変そうw
髑髏城の七人Season上弦の月キャスト感想(一部)
捨之介:福士蒼汰
ちょっと印象が薄かった。
周りのキャラが濃すぎる中、ひょうひょうと爽やかに生き抜く演技が必要とされ、個性が出にくいので実は、捨之介ってとても難しい役なのかもしれないと思った。
意外と出番も少ないから、というのもあるかもしれない。
だた、後半の100人斬りのシーンはさすがだった。
天魔王:早乙女太一
今回の舞台、個人的には早乙女さんの剣さばきが一番見たかった。
期待以上!
スピード、正確性、剣をまるでペンのように軽くくるくると操り、早乙女さんの殺陣シーンだけでも十分おつりがくるほど見ごたえがあった。
前回の「風」では、天魔王のことよくわからなったが、今回はとても悲しい存在に思えた。
無界屋蘭兵衛(蘭丸)のことを仲間に引き入れながら、「殿(信長)が死ぬまで気にしていたのは、ずっと一緒にいた私ではなくお前だった(蘭丸)」、と心情を吐露。
その後、捨之介に贋鉄斎の剣で、鎧を全て取り払われた時、天魔王がとても弱々しくなったように感じた。
このときの、早乙女さんの自分を抱きかかえて守るような演技がとても印象的。
無界屋蘭兵衛(蘭丸):三浦翔平
美しさと強さを兼ね備えた、無界屋蘭兵衛だった。すごく素敵。
剣さばきも鮮やかで、テレビを中心に活躍されているので、まさかここまで動きがいいとは思ってもいなかった。
早乙女天魔王x三浦蘭丸の美しさと鮮やかさは、かなり見ごたえあり!
兵庫:須賀健太
まっすぐで元気でかわいくて、めちゃ好きになった兵庫。
声も良く出て、バク転もするし、ネタ系も笑えるし、最高。
極楽太夫:高田聖子
聖子さんの極楽太夫大好きー!
下手すれば肝っ玉かあちゃんになりそうなのに、そうはならずとてもいい味を出している極楽太夫。
地獄を見てきた、という納得感がすごくあるのだけれど、こういうのを「胆力」というのかな。
かなり目立つ存在だった。
そういえば前回もだけれど今回も、終演後、「楽しかった」「いやーすごかった」という声があちこちで聞かれた。
そう、髑髏城はかなり高レベル!!!
本当にいろいろな人に観て欲しいなーと思う。
『髑髏城の七人』花鳥風月
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