今日は2階の前から2列目の席でした。真ん中よりだったので、舞台がとてもよく見えました。
バリケードの場面、ワンデイモアの構図が美しく、レミゼの音楽と皆さまのパワーを全身に浴びて充電!
2017年のレミゼは、これで私は4回目となるのですが、今回プリンシパルキャストコンプリートとなったのが、マリウスとマダムテナルディエ。
逆に、まだ観られていないのが、バルジャンの吉原光夫さん、エポニーヌの昆 夏美さん、コゼットの生田絵梨花さんの3役。
このうち、エポニーヌの昆さん、コゼットの生田さんはこれから観劇予定の日のキャストに組み込まれていないので、今年はみられない。。。残念。
ただ、どの俳優さんも素晴らしく、いつ行っても心満たされるのが、今年のレミゼ。今日の公演も素晴らしいものでした。
2017年6月26日 キャスト感想
ジャンバルジャン:福井晶一
前回に引き続き、福井バルジャンです。
今日は特に力強さを感じたバルジャンでした。
前回の福井バルジャンを見たとき、強いバルジャンには見えなかったんですよね。過去に追われた恐怖にとらわれたバルジャンに見え、それも良かったのですが、今日は印象がまるっきり違いました。
冒頭から「俺は生き抜くのだ」という感情がほとばしっているようで、屈しないバルジャン。
神様よりも己を信じて生きているような感じで、教会から皿を盗んで、司祭様から救われた後も、己の力を頼りに市長までのし上がったような印象を受けました。
そのバルジャンが、バリケードのマリウスを前にし「彼を帰して」と歌うときに、一歩、神に近づき、マリウスにコゼットを託した時点で、己を手放したような。
マリウスに自分の正体を告げ、コゼットには伝えないと約束をさせ、去っていくマリウスの背中を見つめながら、「うんうん」と2回うなづくシーンで、初めて涙がでました。
ここで、バルジャンの役目が終わったのだという安堵感と、コゼットのために、自分の身を隠すという愛情と。
レミゼは、ただでさえキャストさんが多いのに、同じ役者さんでこう違った印象を受けるとどんどんチケットを足したくなってしまう~ チケットとれないけれど。
ジャベール:川口竜也
こちらも前回に続いて川口ジャベール!
低音でハリがあって本当に素敵な声! ジャベールはどのジャベールもいいけれど、川口ジャベール、魅力的だなぁ....
馬車を持ち上げて男性を救い出したバルジャン市長とのやりとりで、冤罪でつかまっている偽バルジャンの事を、
「自分はあいつ(バルジャン)のことを良く知っている」
って間違いだけれど誇らしげに言うのは、ものすごい執念と自分の仕事に信念を持っているからなんだろうな。
川口ジャベールは、光男ジャベールのように怖い印象はなく、まじめで良い人物に思えます。執念も蛇のようなねちっこさじゃなくて、「さわやか」は、いい過ぎだけれど、まっすぐなしつこさ。
だからバルジャンに命を救われ、まっすぐな信念が砕かれたとき、自分の存在意義がわからなくなってしまった、そんなジャベールに感じました。
私は、好きな役者さんはいるけれど、作品や役名に心奪われる人間だから、ジャベールファンクラブがあったらはいっちゃうなー。
ファンテーヌ:知念里奈
初回でみた時、ファンテーヌの怒りの表現が強くて自分好みのファンテじゃないかもと思ったのですが、今日はそこまで強い怒りではなく、違和感なく観られました。
知念ファンテーヌはそのままで、華奢で美しい声なので、あまり力を入れない方が良い気が~
(個人の好みです)
エポニーヌ:松原凜子
今年の1回目依頼の松原エポニーヌ。
今日は、撃たれたあと、マリウスの腕の中で幸せそうにマリウスの腕をつかむエポニーヌに涙。
エポニーヌの恋は報われなくて可哀そうなキャラクターとして描かれていると思いますが、最期は大好きなマリウスの腕の中で幸せだったよね、と思わせてくれました。
そういえば、前回は海宝マリウスと、ふうかエポニーヌで、お兄ちゃんと妹に見えたのが、今回は、幼馴染でマリウスよりもちょっとお姉さんなエポニーヌに見えました。(おそらく身長差)
マリウス:内藤大希
もう、すごーーく良かった!
まず声が素敵。余韻があって歌も抜群に上手。
しかも、面白い。
コゼットの家を探してくれたエポニーヌの手をとって、ダンス風にくるくるして、エポニーヌがすってんと一人で転んでいるところ、自分ひとりでくるくる回っていましたw
他のマリウスもこんなんだっけ。
マリウスから目が離せなくて、マリウス、コゼット、エポニーヌの三重唱ではいつも私はバランスよく3名を観ているはずですが、今日は気が付いたらマリウスをガン見していました。
今年のマリウス、3名とも本当に素晴らしい。
コゼット:小南満佑子
3回連続、清水コゼットで今回初の小南満佑子コゼット。
声も見ためも美しく、イメージ通りのコゼットでした。歌は、清水コゼットが抜群に上手で、比べると少し弱い気もしましたが、音を外すといった事はなくとてもきれいです。
愛らしくて、バルジャンもとてもかわいがっただろうな、バルジャンの愛を受けてまっすぐ素直に育ったんだろうな、という印象のコゼットでしt。
アンジョルラス:上山竜治
二度目の上山アンジョ。
前回も優しい長男的リーダーで、前に見たときも良かったけれど、今回は、目がハートになりそう。
マリウスはじめ、みんなの話をうんうんと優しくうなづく姿が、ほんとお兄ちゃんで大好き。
そして歌や声が力強くなっている!
前も上手だったけれど、上原アンジョと比べちゃうと、少し力強さがなかった気がしました。それも魅力かなと思ってたけれど、日々革命リーダーとして舞台に立ち続けると、だんだんリーダーになっていくのでしょうか。
いやー素敵。アンジョルラスも全員素敵。
バリケートの頂点は、アンジョルラスのためにありますよね~。あの頂点にたったアンジョルラスの美しいこと。。。
テナルディエ:駒田 一
駒田さんのテナは二回目。
3名のテナを見て、こちらもみなさん素敵なんだけれど、駒田さんテナはドブネズミというか(褒め言葉)、臭いところにはいつくばって生きている感がすごい。
楽しいだけのテナではない、腹に一物ある感じが、ぞっとする部分があるし面白いです。
マダムテナルディエ:鈴木ほのか
コゼット→ファンテーヌ→マダムテナルディエと、シンゴジラもびっくりの進化!
やせているからか?コミカル臭が消えて、いじの悪い継母に見えました。
ミュージカル映画版のレミゼのマダムに近いかも。
ガブローシュ:廣田礼王恩
子役ちゃんたち、あまり追っかけていないのだけれど、廣田礼王恩ガブは舞台で存在感半端なく、前に観た時もも印象にのこりました。
すでにオーラが。今後が楽しみ。
今回、舞台写真入りのパンフをゲット!
香盤表と歴代キャスト表があって面白いです。
香盤表とは、俳優の出演画面と役割と現したもの。
レミゼでいえば、バルジャンとジャベールの役者さんは役以外の出番はないですが、マリウス役者さんは、冒頭だったら囚人役、ファンテーヌの働いていた工場では、労働者役、、といろいろな場面で役を変えて出ていることがわかります。
お目当ての役者さんがいる人は、チェックすると面白そうですね!
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