2017年帝劇レミゼラブル、2回目。
千秋楽かと思うくらい何度もカーテンコールがあり、今回も熱い舞台でした。
今回は一人観劇ではなく、レミゼ初心者、きのどんを連れての観劇です。
素晴らしい作品で、ぜひ多くの人に観てもらいたいレミゼですが、そうなると気になるのが、「レミゼを一回観てわかるか」という事。
正直、難しいですよね~w
特に、今年のレミゼは今までよりも上演時間が短くなっていて、場面転換が早く、レミゼ初心者のきのどんは「?」のまま終わってしまうのではないかと思い、舞台を観る前に、映画版のレミゼラブルを見てもらいました。
予習で見てもらったのは、ジャン・バルジャン→ヒュー・ジャックマン、ジャベール→ラッセル・クロウの2012年に公開された映画です。
- 2013-11-26
まぁ、ミュージカルのレミゼは理解できない部分があっても、音楽が良いし感情は伝わるから、舞台を終わった後に??の部分を、自分で答え合わせして何度も観劇するのも楽しいのですが、きのどんのチケットは今回1回きりだったので。
実際、私も映画版のレミゼラブルをみてから、ミュージカルの方をもっと好きになりました。
ミュージカルではないですが、1998年のジャン・バルジャン→リーアム・ニーソン、ジャベール→ジェフリー・ラッシュも、とても良かったです。
特にジェフリー・ラッシュのジャベールの表情が良かった。
- 2013-11-26
ちなみに・・・マリウス役の田村良太さんも、「めんどくさいことだけど、少ーーーしだけでも予習してから観てもらえると嬉しいです」ですって!
今回のマリウス役は、田村さんでしたが、コゼットに出会えて頭の中がお花畑になっちゃった、という様子がすごく伝わってきて良かったです。
2017年6月2日ソワレ キャスト感想
今年のレミゼ、まだ2回目ですが、前回に引き続き緊張感があり、本当に良かった。
どの場面も丁寧に演じられているから、こちらも一場面ごとに大切にみられました。
ジャンバルジャン:ヤン・ジュンモ
前回と同様、ジュンモさんのバルジャン。
人間味のあふれるバルジャンで、演技なのだろうけれどそうは見えないんですよね。。
司祭から救われた後、バルジャンの独白で「俺は何をしているのだ」の箇所、<自分は変わらなければダメなんだ、俺はやり直すんだ>というのがすごく伝わってきて、もうこの時点で今回は泣けました。
唯一アレ?だったのは、「彼を帰して」の最後の箇所で音が合わなかったところ。
前回は特に問題なかったのだけれど、もしかしたら高音が苦手なのかも。
ただ、全体を通しては、声量もあり歌も上手で、泣けるバルジャンでした。
ジャベール:岸 祐二
岸ジャベール!すんごい良かった。
前回の吉原光夫さんジャベールもとても良かったのですが、
岸ジャベール→法を守る事に疑いがなく純粋。だからバルジャンを逃がした事で自分自身に混乱し、打ちのめされる
光夫ジャベール→法を守る事を自分のよりどころにしている。バルジャンを逃がし、よりどころがなくなった。しかしそんな自分を予見していた
実際のお二人の解釈は違うかもしれませんが、私にはこう見えました。
いやぁ~ジャベールって役者さんによって、本当違うんですねw
すごく面白い。
岸ジャベールは強いジャベールなんだけれど、強さは純粋さからきていて、だからこそ自分の信念が崩れた時のグラグラ感が激しく、観ているこちらが痛ましくなってしまった。
声量もあるから、本当に見ごたえのあるジャベールでした。
次は、川口ジャベール!こちらも楽しみだ~
ファンテーヌ:和音美桜
とても好きなファンテーヌでした。
自分の事よりもひたすらコゼットに気持ちが向かっている、強く優しいお母さんなファンテーヌ。。。実際にお子さんのいるお母さんなのかしら、と思ったら、先日、バルジャン/ジャベール役の吉原光夫さんと結婚された方じゃないですか!
心にしみる、とても優しいファンテーヌでした。
エポニーヌ:唯月ふうか
1幕終わって、きのどんに「すごい上手だね!」と興奮したまま伝えてしまったほど、素晴らしいエポニーヌ。
声が張り上げているわけでもないのに、よく通って、ワンデイモアでもエポニーヌの声がすこーんと抜けて聞こえてきました。
マリウスが大好きな10代の女の子。マリウスはコゼットを好きになっちゃって辛いけれど、やっぱりマリウス大好き。
そんなエポニーヌがちっちゃい身体をはって、マリウスを守る姿はとてもけなげでした。
マリウス:田村良太
ツイッターで話題になっていた、両手上げジャンプを見れた!
コゼットに出会って、舞い上がりすぎて「おいおい、大丈夫か」とツッコミたくなっちゃうw(ほめています)
若々しい青年マリウスで、とても良かったです。歌も上手!
どの役も簡単ではないと思いますが、恋に落ちたフレッシュさを毎回演じるのは、とりわけ難しそう。
「若いっていいわね~」としみじみとおばちゃんな気持ちになっちゃうマリウスでした。
コゼット:清水彩花
前回に引き続き、清水コゼット。
やっぱり歌が上手。
清水コゼットの透き通る高音、ふうかエポニーヌの余韻の残る声、田村マリウスのまっすぐな声と、素晴らしいハーモニーでした。
アンジョルラス:上山竜治
前回の相葉アンジョルラスは、熱いながらも爽やかな青年リーダー
今回の上山アンジョルラスは高潔で優しいリーダー
という印象でした。
上山アンジョは優しい長男タイプな感じ。
ぐわーっとした勢いではなく、観劇後、じわじわくるタイプでまた観たくなります。
テナルディエ:駒田 一
安定のテナルディエ!
宿屋の主人の歌は、セリフのような歌なので、かなり難しいと思いと思います。強弱をつけすぎず、へべれけな感じで歌いつつ、リズムにのらないと、べたっとしたになっちゃう。
その匙加減が、駒田さんは本当上手。とても安心してみてられるテナでした。
マダムテナルディエ:森公美子
前回に引き続き、森くみさん。声量すごいし、外見からコミカルだし(失礼!)、特にレミゼ初心者の人には見せたいマダム・テナルディエです。
ガブローシュ:廣田礼王恩
声の通りがよく、滑舌もよくてすごく上手!
堂々としたもんです。
なかなか言葉にするのは難しいけれど、今回も皆さん本当に素晴らしかった。
帰宅後は、レミゼの記憶を消したくなくて、一切音楽を聞かなかったほど。
次の観劇は、スペシャルウィーク!楽しみだ~
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