観劇の遠征の際に新幹線を使う方もきっと多いですよね。こちらの記事では発券不要で手軽に新幹線乗車ができるスマートexについてまとめました。「新幹線に乗り慣れていないから切符の買い方が分からない」という人でも超簡単です。
私がここ最近、新幹線を利用する事になったのは、劇団四季『ノートルダムの鐘』が名古屋四季劇場で上演されるようになったからです。普段乗り慣れていないので新幹線って本当に早い…といまだに驚いているレベル。
そして東京ー名古屋間の遠征の際に私が毎回利用しているのが、新幹線予約アプリ「スマートex」です。
きねちゃん
切符を買ったり並ぶわずらわしさがゼロ。在来線との乗り換えも、同じICカードを自動改札機にかざすだけでOKです。モバイルSuica、Apple Payにも対応しているので、iPhone1台での乗車も可能なんですよ。
交通系ICカードを所有していない場合、または2名以上で予約する場合は、予約だけスマホやPCで先に行い、「EXきっぷ受取」と書かれた自動券売機で切符の受け取りもできます。
スマートex便利~!!
しかも、スマートexの早特を利用すると割引もされて、かなり安く買えるんです。
私はこのことに気づかず何度か利用していてもっと早く知っておけば節約できたかも(;´∀`)とちょっと後悔しています。
スマートexと似たようなサービスにエクスプレス予約というサービスがあります。エクスプレス予約の方が、時期を問わず会員価格で安く利用できます。ただし対象のクレジットカードへ入会が必要で、さらに年会費(1,080円/税込)がかかります。スマートexとエクスプレス予約の違い→JR東海公式ページ
スマートexのメリット・デメリット
スマートexを利用するメリット
- 年会費・会員登録無料
- 閑散期は200円安い
- アプリやPCから簡単にネット予約できる
- 交通系ICカードで乗車でき、窓口に並ぶ必要がない
- 列車発車前で入場前なら、何度でも手数料無料で新幹線の変更をできる
- 3日前、21日前購入で格安になる早特商品がある
- 片道600km以上の区間では往復割引商品あり
- 窓口よりも早く事前申し込みができ混雑時期の予約に便利
事前申し込みは混雑時期に便利
新幹線の切符を券売機やみどりの窓口で買う場合、乗車日の1か月前の午前10時から発売が開始です。しかしスマートEXは、その1週間前から事前予約が可能。年末年始やGWなど混雑時期をスマートexで早く新幹線の座席を抑えらます。
スマートexを利用するデメリット
- 利用は18歳以上から
- クレジットカードがないと利用できない
- 普通の新幹線の切符より高くなることがある
- 繁忙期は200円高い
- 学割、株主優待を使えない
スマートexのデメリットで大きいのは、普通に新幹線の切符を買うより高くなるケースがあること。「 東京都区内」「大阪市内」といった所定の乗車券に適用される、「特定都区市内制度」は対象外になるからです。
最寄り駅が、東京ー名古屋のように新幹線が発着する駅なら良いのですが、渋谷や新宿のように新幹線以外の在来線部分には、スマートexの場合追加料金が必要になります。(乗り換え事態は同じ交通系ICカード利用でOK)
ただし割引される早特商品を利用することで、トータルでスマートEXの方が安くなる場合もあります!
スマートex料金比較表(東京ー名古屋、京都、新大阪)
※料金、条件は調べて記載していますが、購入される方はリンク先のJR東海公式ページで必ず最新情報を確認してください。
繁忙時期(GW、お盆、年末年始)には設定除外日があります。
普通車指定席(通常期)
種類 | 東京ー名古屋 | 東京ー京都 | 東京ー新大阪 | 条件 |
---|---|---|---|---|
EXこだまファミリー早特 | 7,900円 (▲2,980円) | 9,800円 (▲3,800円) | 9,900円 (▲4,240円) | 2~6名・こだま限定・3日前まで |
EX早特21 | 8,800円 (▲2,290円) | 10,800円 (▲3,110円) | 11,000円 (▲3,450円) | 1~6名・乗車駅を朝6:00~6:59、昼11:00~15:59に出発する直通の「のぞみ」普通車指定席・21日前まで |
EXのぞみファミリー早特 | 9,770円 (▲1,320円) | 11,800円 (▲2,110円) | 12,340円 (▲2,110円) | 2~6名・3日前まで・土休日限定 |
スマートEXサービス | 10,890円 (▲200円) | 13,710円 (▲200円) | 14,250円 (▲200円) | 1~6名 |
通常のきっぷ | 12,890円 | 13,910円 | 14,450円 |
グリーン車
種類 | 東京ー名古屋 | 東京ー京都 | 東京ー新大阪 | 条件 |
---|---|---|---|---|
EXこだまファミリー早特 | 8,900円 (▲5,570円) | 10,800円 (▲7,580円) | 10,900円 (▲8,020円) | 2~6名・こだま限定・3日前まで |
EXこだまグリーン早特 | 9,000円 (▲5,470円) | 11,000円 (▲7,380円) | 11,200円 (▲7,720円) | 1~6名・こだま限定・3日前まで |
EXグリーン早特 | 11,830円 (▲2,850円) | 13,860円 (▲4,830円) | 14,400円 (▲4,830円) | 1~6名・乗車駅を朝6:00~6:59に出発する「のぞみ」と終日の「ひかり」グリーン車・3日前まで |
EXのぞみファミリー早特 | 11,830円 (▲2,850円) | 13,860円 (▲4,830円) | 14,400円 (▲4,830円) | 2~6名・3日前まで・土休日限定 |
スマートEXサービス | 14,480円 (▲200円) | 18,490円 (▲200円) | 19,030円 (▲200円) | 1~6名 |
通常のきっぷ | 14,680円 | 18,690円 | 19,230円 |
新幹線の所要時間
新幹線 | 東京ー名古屋 | 東京ー京都 | 東京ー新大阪 |
---|---|---|---|
のぞみ | 約1時間40分 | 約2時間15分 | 約2時間30分 |
ひかり | 約1時間45分~2時間 | 約2時間40分 | 約3時間 |
こだま | 約2時間50分 | 約3時間40分 | 約4時間 |
スマートexの早特が安い
先日、東京-名古屋をグリーン車で往復した時のスマートex料金なのですが・・・
東京ー名古屋で支払った金額(両方ともグリーン車使用)
行き:14,480円
帰り:11,830円
行きと帰りの差額:2,650円
通常のきっぷ料金:14,680円(グリーン車)
この差額2,650円は何か?というと、スマートexの早特を利用した金額の差です。
早特は、3日前/21日前までの予約で割引になる商品のこと。座席数に限りがあります。
私は帰りの復路で、EXグリーン早特という3日前までに予約すればグリーン車に安く乗車できるサービスを利用しました。そのため、行きよりも2,650円安く買えたんです。
早特グリーンの11,830円は、普通車指定席の通常切符料金(12,890円)よりも安いんですね。
EXグリーン早特は、早朝の「のぞみ」、終日の「ひかり」に適用される商品。東京―名古屋間は「ひかり」でも停車駅が少なくて「のぞみ」と所要時間がほぼ変わらない列車もあり超お得です。
きねちゃん
ちなみにグリーン車を選択したのは、車内で仕事をしようと思ったからです。でも行きの往路はともかく帰りは観劇の余韻で仕事どころじゃないですね(;・∀・)
早特の注意点
新幹線料金が安い分、通常のスマートexと違った注意点もあります。
指定列車以外への乗車ができないので、乗り遅れて別の列車に乗る場合、別途特急券を買う必要があります。
通常のスマートexの場合、乗り遅れても予約している列車と同一日出発・同一区間であれば、後続列車の自由席に乗車可能なので、ここが早特と大きく異なります。
ただし早得も乗車前ならば、条件が付きで予約変更可能です。
早特商品→早特商品への変更
予約変更時点で、3日以上先(「EX早特21」の場合は21日先)であれば、早特商品の設定条件を満たし、かつ座席があれば早特商品として変更が可能です。(手数料無料)
早特商品→通常商品への変更
「早特」との差額を払えば変更が可能です。この場合は、特に日付の条件はなく乗車前に変更すればOKです。(手数料無料)
スマートexを使う前に
会員登録に必要なもの
- 交通系ICカード※
- クレジットカード
※交通系ICカードは無くても登録可能です。ICカードを使わない場合は、予約だけPCやスマホで先に行い、「EXきっぷ受取」と書かれた自動券売機またはJR東海・JR西日本の主な駅の窓口で切符を受け取ります。
①交通系ICカード(10種類)
Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCA
※モバイルSuica、Apple PayのSuicaも可能
②クレジットカード
VISA、Mastercard、JCB、アメックス、ダイナースクラブ、J-WEST(ベーシック)
手持ちのクレカでOK。新たなクレカの申込は不要な点が、似たようなサービス「エクスプレス予約」よりも簡単です。
注意点:「エクスプレス予約」に登録してある同じクレジットカードはスマートexの登録に使えません。
会員登録方法
登録に必要な情報
氏名、電話番号、生年月日、ログインパスワード、クレジットカード、登録したい交通系ICカード、メールアドレス
スマホ、PCから登録可能。会員登録は5分もかからず完了します。
JR公式サイトに画像付きで詳しく登録方法について説明されているので、こちらを参考にしてください↓
スマートexで予約をする
会員登録が済んだら予約可能です。
予約できる日は1ヶ月前の10時からで、スマホ、PC、タブレットから予約OKです。
私はいつもスマホアプリを使って予約しています。
スマホアプリで予約
まずはアプリを起動
①ログイン(会員ID+パスワード)
指紋認証対応のスマホの場合、指紋認証でログイン可能
②新規予約
日付、時刻、乗車駅、降車駅、人数を選ぶ
③列車選択
希望する日時に近い列車が出てくるので、選ぶ。
〇印→座席あり。△→残りわずか。X→満席
④商品選択
指定席普通車、グリーン車、自由席普通車より選ぶ
⑤(希望する場合)座席を選択
⑥確認画面が出てくる→OKなら購入
スマートexを使った新幹線乗車の仕方(ICカード利用時)
共通
新幹線自動改札機を交通系ICカードで入場すると、予約内容を記載した「EXご利用票」が改札機から出力されます。
EXご利用票を使用する機会はほぼありませんが、車内改札などで提示できるように、降車するまで無くさないようにしておきます。
新幹線駅から乗車
交通系ICカードを自動改札にタッチ
↓
EXご利用票を受け取る
↓
新幹線乗車
↓
降車駅で交通系ICカードを自動改札にタッチして出る
在来線改札口から入場したのち新幹線へ乗車
東京駅丸の内口のように、新幹線乗車口ではなく在来線改札口から入場する場合です。
在来線改札口を交通系ICカードを使って入場しコンコース内を移動
↓
新幹線駅(乗り換え口)を交通系ICカードを使って入場
↓
EXご利用票を受け取る
↓
新幹線乗車
↓
降車駅で交通系ICカードを自動改札にタッチして出る
※在来線コンコースを通過する際、交通系ICカードの残額から、運賃は引き落とされません。
在来線から乗り継ぐ場合
在来線駅を交通系ICカードを使って入場
↓
在来線乗車
↓
新幹線駅(乗り換え口)を交通系ICカードを使って入場
↓
EXご利用票を受け取る
↓
新幹線乗車
↓
降車駅で交通系ICカードを自動改札にタッチして出る
在来線利用時には、在来線区間の運賃を交通系ICカードの残額から引き落されます。
スマートexで予約し、切符で乗車する方法
- 交通系ICカードを未登録の場合
- 会員以外の人が利用する場合
- 2名以上や子供を含む予約の場合
上記にあたる場合、スマートexで予約した「きっぷ」を受け取る必要があります。
スマートexの切符の受け取り場所
- 東海道・山陽新幹線各駅の、上記のEXの表示のある指定席券売機・受取専用機
- JR東海・JR西日本の主な駅の窓口
- 在来線改札口から入場する場合/在来線利用の場合:新幹線乗換口の指定席券売機等で「きっぷ」を受け取る
スマートexの切符の受け取り方法
必要なもの
①予約した際のクレジットカード ②スマートEXログイン時のパスワード(4~8桁の英数記号)
受け取り
東海道・山陽新幹線各駅のEXアイコンの表示のある指定席券売機等で、予約の際に使用したクレジットカードを挿入
↓
パスワードを入力
↓
予約人数分の切符を受け取る
詳細→公式サイト
スマートex利用前に知っておきたい事
スマートex キャンセル・払い戻しは出来る?
もし他の日時の列車を選ぶ変更の場合は、キャンセルや払い戻しではなく手数料無料で変更が可能です。
変更ではなくキャンセルしたい場合、払い戻し手数料が必要です。
払戻手数料(列車発車時刻前)
(1名片道あたり おとな・こども同額)
きっぷの受取前後にかかわらず払戻手数料は同額
- 普通車指定席/グリーン車:310円
- 普通車自由席:310円
払戻手数料(列車発車時刻後)
列車発車後は、PCやスマホの画面で操作ができません。乗車日の翌日以降に自動的に以下の手数料が差し引かれます。
(1名片道あたり)
- 普通車指定席/グリーン車:スマートEXサービスの払い戻し手数料→スマートEXサービス参照、早特商品の払い戻し手数料→早特商品参照
- 普通車自由席:310円
スマートexの変更はいつまで?
・スマートexの変更受付時間:5:30~23:30
・交通系ICカードでの改札入場前、またはきっぷ受取前で、予約している列車の発車時刻前なら変更OK
・変更先の列車は、発車時刻4分前までならOK
変更で料金が発生するケース
早特で安い料金で予約していたけれど通常予約に変更する場合など、料金が異なる変更の場合は差額が必要になります。
乗り遅れた場合
早特商品を除き、予約している列車と同一日出発・同一区間であれば、後続列車の自由席に乗車可能です(手数料無料)。
早特商品は、特別割引をしているため予約の列車と設備に限り有効な商品です。早特で予約していて乗り遅れた場合は、特急券を買い直す必要があります。
スマートexの領収書
パソコン・スマートフォン→エクスプレス予約にログイン後、メニュー画面「ご利用履歴・領収書の発行」で領収書を画面の表示が可能です。
EXアプリ→サイドメニューの「購入履歴・領収書」から表示対象の履歴を選択し、「領収書を発行する」で領収書を画面に表示することができます。
領収書の表示期間は、予約完了日の翌日から3ヵ月後(23:30)までなので必要な方はキャプチャーをとるか印刷しておくと良いですね。