映画『ビッグ・フィッシュ』の動画配信一覧※無料で視聴できるサービスはどれ？

『ビッグ・フィッシュ（Big Fish）』は、ダニエル・ウォレス原作でベストセラーの『ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり（Big Fish: A Novel of Mythic Proportions）』を、『シザー・ハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』『ダンボ』などの鬼才ティム・バートン監督が2003年に映画化したものです。劇場公開翌年2004年に第76回アカデミー賞作曲賞にノミネートされました。

ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり（原作）

ダニエル・ウォレスの原作もファンタジーですが、映画『ビッグ・フィッシュ』は、さらにファンタジー色強めです。

ストーリーは、父エドワードの「ホラ話」を元にした空想部分（父）と現実世界（息子）で構成。

つながりのない短編のように見えた空想部分が終盤で綺麗に伏線回収され、心が温かくなるラストです。

人生にとって現実はどこまで大切なのか？　物語を与えることで永遠に語り継がれていくものなのではないか？

空想と現実の境界線が絶妙な、家族愛を描いた美しい作品です。

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キャスト＆スタッフ

公開 2003年アメリカ
監督 ティム・バートン
脚本 ジョン・オーガスト
製作 ブルース・コーエン　ダン・ジンクス　リチャード・D・ザナック
製作総指揮　アーン・シュミット
原作　ダニエル・ウォレス”Big Fish: A Novel of Mythic Proportions”
音楽 ダニー・エルフマン
撮影 フィリップ・ルースロ
編集　クリス・レベンゾン

第76回アカデミー賞作曲賞にノミネート

その他、日本語吹き替え（ソフト版）出演： 阿部桐子, 大川透, 伊井篤史, 斎藤恵理, 井浦愛, 鶴博幸, 寺田はるひ, 三戸崇史, 谷井あすか,きのしたゆうこ

『ビッグ・フィッシュ』のあらすじ

アラバマ州。ウィル・ブルームの父、エドワードは社交性が高く話し好き。彼の話を聞く人をすぐに魅了してしまう。

ウィルも幼い頃は父の奇想天外な話が大好きだった。

「自分の死にざま」を見せてくれる沼地の魔女、町を破壊する巨人、スペクター（幻）の街、狼男のサーカス団….

しかしウィルは大人になるにつれ、父がただのセールスマンで父の話は虚飾されたホラ話と気づき、嫌悪感を抱くようになった。

ウィルの結婚式当日、父エドワードは例によって「ホラ話」を招待客を前に得意げに話す。

ウィルが生まれた日、エドワードは幼少の頃から探し求めていた伝説の巨大魚”ビッグ・フィッシュ」を結婚指輪をエサに釣り上げたという作り話だ。

実際のところ、ウィルが生まれた日は自宅にも病院にもいなかったエドワード。

そんな「ウソ」を、自分の結婚式にまで得意げに話す父に不満を爆発させるウィル。その日を境に2人に溝がさらに深まる。

三年後、母サンドラから父エドワードが病で倒れたと連絡が入り、ウィルは妊娠中の妻と伴に実家へ戻る。しかし病床でも相変わらず、ばかばかしいホラ話しをする父エドワード。

「僕は、本当のお父さんを知りたいんだ。」「父さんはサンタクロースだ。人に好かれるけどほんとうのことはわからない」と訴えるウィルに、「私は生まれてこの方自分を偽っていない。」と答える父。

父エドワードは確かに人気者だったが、家にいることはあまりなく、「父にとって家は退屈な場所だったのではないか」「父には他にも家庭があり二重生活を送っていたのではないか」とウィルは考えていた。

母親に頼まれ父親の書斎を片付けていたウィルは、ある書類をみつける。女性の名前の入った家の権利放棄書だ。父の愛人ではないだろうか？ウィルはその女性ージェニファー・ヒルを訪ねるためにスペクターへ向かう。

• 父エドワードが、なぜ家にあまりいなかったのか
• 女性の名前が入った家の権利放棄書をなぜ父が持っていたのか
• そもそも、息子ウィルの結婚式になぜ巨大魚の話をしたのか

ウィルがホラ話だと思っていたエドワードの話しには、真実が含まれていたこと、そしてエドワードが妻と子供を深く愛していたことをウィルは知ることとなる。

そして父のためにウィルが最後に起こした行動とは…

知ると楽しい？『ビッグフィッシュ』ネタ

「ビッグフィッシュ」の意味

アメリカ英語でホラ話のことを“Fish story”といいます。映画タイトルの“Big Fish”は転じて、大ホラのこと。大物・重要人物・才能のある人を指す場合もあります。

映画「ビッグフィッシュ」で使われる名言

人に釣られない自由に生きる魚が、川で一番の存在になる

小さな池の大きな魚にはなりたくない

男には戦うべき時と、引き下がるべき時がある。戦い続けるのは愚か者だけだ。だが、僕は愚か者だった。

彼にとって女は二種類しか居ないのよ、妻かそれ以外か

「ビッグフィッシュ」の巨人

父エドワードの話に出てくる巨人カール役の人は、マシュー・マッグローリー（Matthew McGrory）さん。父エドワードの空想で巨人で登場しますが、その後のウィルの現実世界でも非常に背が高い姿で出てくるので、実際の身長がどのくらいなのか気になった人もいるのではないでしょうか。

巨人役のマシュー・マッグローリーさんの身長は229cm。先天性の巨人症で、幼稚園卒園の頃にはすでに1.5メートルもの高さがあったそうです。ギネスブックには「最も足の大きい人物」と認定されました。（47.5cm）

大きな体に朴訥とした優しい雰囲気で、マシュー・マッグローリーさん自身がまるでおとぎの国からきた人物のよう。映画『ビッグフィッシュ』の他、『メン・イン・ブラック2』、『マーダー・ライド・ショー 』、『コンスタンティン 』などにも出演されていました。

残念ながら2005年に32歳で亡くなられ、死因は自然死と発表されています。プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントの伝記映画『Andre: Heart of the Giant』撮影中のことでした。

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映画「ビッグフィッシュ」の歌（サントラ）

ＣＤ（試聴可能）

「ビッグ・フィッシュ」オリジナル・サウンドトラック
Big Fish　ORIGINAL SOUNDTRACK
↓試聴可能です↓

Big Fish (Music from the Motion Picture)

ナンバー一覧

「ビッグ・フィッシュ」の音楽は、『Men　In　Black』『Batman』などのサントラで実績のあるダニー・エルフマンが担当。バートン作品ではお馴染みの音楽家です。

パール・ジャムの「Man Of The Hour」がエンドロールで使われていますが、この曲は、パール・ジャムのエディ・ヴェダーが映画にインスパイアされたのち書き下ろしたそうです。

『ビッグ・フィッシュ』は第76回アカデミー賞作曲賞にノミネートされました。

Big Fish – Trailer